ひきこもりクエスト

ひきこもりが何と戦ってるかって?自分の中にいる怪物だよ

ガチのひきこもりがクラウドソーシングで働いてみた

ゴーストライター

今日は、私がクラウドソーシングで働くことになった経緯についてお話しします。

ぶっちゃけお金が無かったから少しでもお金を稼ぎたかったんですね。でもコミュ力が壊滅的なので、人と直接関わる仕事はできなかった。

そこで「人が苦手でもできる仕事を教えて」とグーグル先生に聞いたら、人と関わらない仕事の紹介記事がいくつか検索に引っ掛かりました。コミュ障で悩んでいる人は意外と多いみたいで。

なかにはご丁寧にランキング形式で仕事を紹介している記事もありました。

でも、私は聞きたいことは一つだけ。

「あなた、本当にその仕事をやったことがある?」

ってこと。

 おそらく、やってないよね。

よくお勧めされてるのが、クラウドソーシングのライティング案件。すべてがネットで完結するから人が苦手でもできる、という理由です。

でも、肝心の紹介者がクラウドソーシングで働いたことがなさそう。ネットで拾える情報を切り貼りしたような記事なんですよね。知りたい情報がちっとも書かれてない。

仕方がないから、実際に使っている人の声を探してみました。

  1. 稼いでる意識高いライターの体験談
  2. お小遣い稼ぎで利用している人の体験談
  3. クラウドソーシングに対する恨み節

情報をざっと分類するとこの3種類。

何かしら劇的な変化があった人と、副業の1つとして報告している人の体験談ですね。クラウドソーシングのあり方については賛成、反対、どちらも極端な意見が多いと思いました(普通に利用している人は取り立てて書くことがないんでしょう)。

それぞれのブログをじっくり読み比べてみましたが、コミュ障じゃない人のほうが多いし、今ひとつピンとこなくて。

現役のひきこもりが、クラウドソーシングで働いた話なんて皆無ダタヨ \(^o^)/

なので、私は「4.ガチのひきこもりのクラウドソーシングで働いてみた」を実践しようと思ったんです。.お金も稼げるし、情報発信もできるし、一石二鳥かな、と。

ひきこもりの代表選手として、半年くらい前からクラウドソーシングで働いております。

あ、ここで言うひきこもりは、家の呼び鈴が鳴ったら怯えて逃げ出すレベルのひきこもりですよ。外の世界と繋がりのあるひきこもりは「あんまり外出しない無職」だから、私のなかでは。

最初に言っておきたいこと

たとえネット上で全て完結する仕事であっても、コミュ力ないとしんどい(完)

勢い余って「完」にしてしちゃったよ……。
でもそう言いたくなるくらい、人と関わらなければいけない場面が多かったです。

メールの書き方がわからん!

クラウドソーシングの仕事にはサイト上で納品までが完了する「タスク形式」と、クライアントとやり取りしながら進める「プロジェクト形式」があります。

タスクは確かに人と関わらない仕事です。
でも報酬が安すぎて割に合わないと思うことが多い。

よほど手が早い人じゃないと稼げないんじゃないかなあ。私のようなトロい人間は、NAVERまとめでもやったほうがまだ稼げるでしょう。

一方のプロジェクトは報酬は高めですが、クライアントと連絡を取り合う必要があるから大変です。やりたい仕事を見つけたら、自分で提案しなければいけない。

最初の頃は、お小遣いが稼げればいいと思ってタスクばっかりやってました。数千円でも稼げればいいと思って。

でも、ある日突然「プロジェクトやってみませんか」というメールが届いたんです。タスクの記事が良かったから、同じような記事をお願いします、という内容でした。

そこで初めて知ったんです。

クライアントはタスクを使ってライターを篩いにかけてるんだってことが。

せっかくだから仕事を受注しました。そこで納品した記事がまた気に入ってもらえて、2度目の仕事もいただきました。

そんなこんなで、いきなり実績ができたんですね。実績ができるとプロジェクトに通りやすくなるというので、試しに提案してみたら採用されてびっくり。

ただ私の場合、記事はなんとか書けたんですが、メールの書き方がわからなくて困りました。クライアントの見よう見まねで、引用文の前に「>」を付けることをやっと覚えたレベルです。

提案文はがっつりコピペ。意識高いライターの皆さんはコピペはダメとおっしゃいますが、ガチのひきこもりをナメちゃいけません。自分で自分のことを饒舌に説明できるわけがないんです。

リアクションができない

さらに困ったことに、ひきこもりは変化に弱い。それが良い変化であれ、悪い変化であれ、刺激を受けると固まる。

急に記事の書き方や納品方法が変更になると、普通の人より対応に時間がかかってしまうんですよ。一生懸命やってるんだけど、鈍くさい。

原則として24時間以内に返信しなければいけないんですが、うまく言葉が出てこなくて返事ができないことがありました。

いちばん混乱してしまうのが、仕事を評価してもらった時。
報酬を上げてもらえたり、記事の感想をもらったりした時に、なんて答えたらいいのかわからなくなります。

今までの人生は、怒られることや馬鹿にされることばっかりだったから、感謝の気持ちをどう表現したらいいのかわからないんですね。

そんなこと検索しても出てこないし、普通のことが出来ない自分が情けなくなりました。

教える、教わるという関係

私はもともとブログを書いていたので文章を書く習慣はありましたが、お金をもらって記事を書くことに馴れていませんでした。

文章を書くことは一緒でも、ライターは読者に教えたり、説明したりする仕事ですよね。そのポジションが非常にやりにくかった。

私は人にものを教えられるような人間じゃない、という気持ちが強いんです。仕事なんだから気にするなって言われても、「ひきこもりが人にアドバイスなんかしてる場合か」って自分で自分を追い込んでしまうんですね。

調子の悪い時はろくな記事ができないから、書きません。

クラウドソーシングの仕事は締め切りに間に合えばいつ仕事をしてもかまわないので、その部分に関して言えば、ひきこもりにとって負担が少ないと思いました。

技術的なこと

クラウドソーシングのライターの技術はピンきり。パソコンにほとんど触ったことがない人や、学校で作文書いたことくらいしか経験がないような人も混じっているみたいですね。

ライティングの注意みたいな記事を読むと「え、そのレベル?」と思うことが。日頃から文章に触れてる人には当たり前のことが書かれてたり……。

クライアントのサイトを見せてもらった時も、他のライターが書いた記事を読んで「お値段なりの出来」だな、と思いました。ブロガーの記事と違って形は整っているんですが、とにかく無難でありきたり。

たまたま私が詳しいジャンルだったということもあって、この内容では読者は納得しないだろうな、って肌で感じました。でも、それはライターのせいじゃないですね。報酬に見合わないから取材や勉強の手間を省くんですよ。

そんな状況だから、技術的にひきこもりが不利になるとは思いませんでした。学歴もあんまり関係ないかな。論文調の堅い書き方が癖になっていると、読みにくいからかえって注意されるでしょうね。

ひきこもりは読書家が多いし、文章もうまい人が多いので、記事作成で困ることはないでしょう。(ガチガチのSEOライティングやコピーライティングになると、普通の文章とは勝手が違いますが)。

私に関して言うと、仕事ができるメンタルを保つこと、書けるネタが少ないことのほうがきつかった。

結局、どうなったのか

初めて継続依頼をいただいた月は、生理が止まりました。プレッシャーで。

ひきこもりは不真面目だと思われがちですが、実はいい加減なことができないんです。仕事を受けたら絶対に締め切りを守る。締め切りを破るか死ぬかって感じですよ。

ネットの仕事だから放り出しもいいなんて絶対に思わない。記事の内容に自信が持てない時は、1晩寝かせて翌日に読み直します。必要なら自主的に修正する。

そんなやり方をしているから、書くのは遅いし儲からない。力の配分ができないから、案件の掛け持ちをするのが難しいです。

これは私だけかもしれないけど、ブロガーの性として、記事を書いている時はクライアントより読者のほうが気になってしまいます。

クライアントが評価してくれても、読者につまらないと思われたら嫌なんですよ。死にかけているクライアントと読者、どっちの命を助けると聞かれたら、私は迷わず読者を選ぶ。

我ながら、ライターとして落ちこぼれだと思います。与えれた仕事は真面目にやるけど、この仕事に向いてないのかも。

文章を書くことが好きだからライターに向いているとは限らないんですね。好きだからこそ、譲れない事も出てきてしまう。好きな事を仕事にしないほうがいい、という意見は一理あると思いました。

ライターをやってみたいひきこもりさんへ

25年もひきこもってる私に出来たんだから大丈夫。でもライターとして稼ぎたいと思ったら、人と関わることを避けて通れないですね。ビジネスマナーもやっぱり必要。挨拶とかお礼とか、基本的なことができなければ苦労すると思います。

それでも、やってみてほしいな。

自分でお金を稼ぐことが自信につながるから。

資格も年齢も関係なく、誰にでも門戸を開いているのがクラウドソーシングです。ひきこもりでも、真面目に仕事をすれば評価してもらえる場所。

苦しいこともあるけど、私は挑戦してみて良かったと思っています。